犬と眠る夜のこと

quiet journey ・・・ CANUMA
犬と眠る夜のこと

私は犬と寝ている。

賛否両論あると思うし、自然とは言えないのかもしれない。

けれど、愛犬がそうしたいのであれば、それを優先したいと思っている。

……そう考えると、最終的な意思決定を犬に任せているという点では、広い意味で自然なのかもしれない。自分にそう言い聞かせながら、今夜も同じ布団の中で丸くなって眠る。笑

 

 

犬の睡眠時間は、人間よりもずっと長い。

成犬でおよそ 12〜15時間。子犬や老犬にいたっては 18時間 ほど眠るという。

しかも、人のように長く深い眠りをとるのではなく、浅い眠りと短い覚醒を何度も繰り返す「分割睡眠型」だそうだ。


外の物音に耳を立て、すぐに目を開ける。

それでもまた、安心できる空気を感じると静かに目を閉じる。

そんな眠り方を見ていると、野生の頃の名残のようなものを感じる。

 

 

犬が眠る理由は、人間と似ている部分もあるらしい。

体を休め、記憶を整理し、エネルギーを回復するため。

けれど、私の隣で寝ている姿を見ると、それだけではないようにも思う。

きっと、「安心して眠る」ということそのものが、彼女にとっての幸福のかたちなのだろう。


昔の犬たちは、屋外で眠りながら常に周囲に神経を張っていた。

けれど今の犬たちは、私たちと同じ屋根の下で、静かな夜を共有できる。

人と暮らすようになったからこそ得られた“深い眠り”があるのかもしれない。

 

 

毎晩、私の布団に潜り込み、丸くなって眠る姿を見ていると、

ただその寝息が聞こえるだけで、部屋の空気が少し柔らかくなる気がする。


今日は、そんな犬との眠りについて残しておきたくて。


Your dog feels loved. CANUMA